気をつけてください
過激な描写
を含む話となっております。
大丈夫だから読みます
injured はっと目が覚めて、辺りを見回すと全然あたしの部屋じゃなくて、ああ、そういえば リビングに行くと、丸まった背中が見えた。赤い引っ掻き傷がいくつもついた背中。昨日たくさんつけてやった。拓嗣のその後ろ姿を眺めながら自分の爪の匂いをかいだら、ぞくりと体がうずく。拓嗣はまだあたしに気付かず、抱えるようにして持った救急箱からマキロンをとりだした。 「親がいないからってそんなことして喜んでんのね」 「 「拓嗣の変態」 そう言いながら手を出すと拓嗣は素直にマキロンをあたしに渡した。パカッと勢いよくフタをあけると、拓嗣がごくりと唾を飲み込んだ。おもいっきりマキロンを拓嗣の背中にかける。ジワジワ傷口に染み込んでいく。あたしはその上からまた引っ掻いた。拓嗣は微かに頬を紅潮させ、息は荒く、パンツの下のそれは確かに勃起し始めていた。 あたしと拓嗣が初めて会ったのは中学のとき。中二のときに席が隣になって、仲良くなった。拓嗣はもともと髪の毛が茶色くて、よく上級生に目をつけられていて。呼び出されては殴られていた。髪を黒くすればいいのに、というと彼は曖昧に笑った。 その日も拓嗣は放課後に呼び出されていた。あたしは人が殴られたりするのを見るのが好きで、しかも好きな人が殴られるのなんて滅多にないから見ようと思って、探した。 色んなとこを探して行き着いたのが体育館倉庫。重いドアを開けると中でボロボロになった拓嗣が、ズボンを下ろして何かしている。そう、そのときあたしは初めて男子のオナニーを見てしまった。周りに誰もいないことを確かめてからガラガラと扉を開けた。拓嗣は手を止めてあたしを見る。 「井上君って変態だったの?」 「…ちがっ」 「奇遇ね、あたしも変態なのよ。だから髪染めなかったのね」 それで、あたしは処女を少し暑い倉庫で拓嗣にあげた。やったあとに、拓嗣は上級生に殴られてできた痣を撫でながら 「髪染めたらもう、殴られなくなるだろう」 と照れくさそうに言ったので 「じゃああたしが殴ってあげる」 とあたしが言って付き合うことになった。 友達はあたしと拓嗣が付き合っているのを知っているけど、あたしたちのこんな関係までは知らないだろう。 拓嗣は傷つけられると喜ぶし、あたしは傷つけるのが好きだ。今までで一番ヒドいセックスは拓嗣の小指の爪を剥がして、やったこと。あれは最高に興奮した。 拓嗣の背中にバンドエイドをいくつか貼って、ゆっくり歩きながら学校に行く。あたしたちはクラスが違うから昇降口で別れた。 「おはよ」 教室に行くと、最近は早くに来ている 「 「…木内は痛いのって我慢できる?」 「なんだよ、急に。別に人並みにだったら我慢できるけど?」 「じゃあ、ダメね」 あたしは不意に木内にキスをするついでに唇に噛み付いた。「痛っ」と声をあげ、木内は不思議そうに顔を傾げたけれど、あたしはそれには答えずに荷物を置いて拓嗣のいる教室に向かった。 「拓嗣」 「沙弥華?どうかした?」 クラスには調度あたしと拓嗣いない。あたしは拓嗣の前の席に座った。 「木内に付き合ってって言われてるの、あたし」 「え?沙弥華が?」 「うん」 「断ったよね?」 ふふっと笑ったら、拓嗣は泣きそうな顔をした。 「あたしが木内と付き合うの、いや?」 「嫌だ」 「…拓嗣、指折ってあげよっか」 「指…?」 「ペンを間にはさんでね力いれるのよ」 拓嗣の筆箱から色ペンを二つとりだし、左手の小指と薬指の間、薬指と中指の間に挟んだ。拓嗣の顔が不安と恐怖、そして何よりも希望で顔が輝いている。あたしは力いっぱい拓嗣の手をにぎった。パキリと軽い音がして、拓嗣が何とも言えない声を漏らした。額からどっと汗が溢れている。拓嗣の指はぐったりとして、赤くなって次第に紫色を帯びてはじめていた。気持ち悪い色、だけどあたしたちみたいな色。拓嗣が息を切らして言う。 「沙弥華、キスして」 あたしはさっき木内にしたよりも強く噛み付いた。拓嗣の口から吐息が漏れる。 あたしの体の芯はいよいよ熱く、疼く。 END +++ 精神状態を心配されそうですが、いたって普通です。 自分でもこれは気持ち悪い話だと思います。 ただ、さやかはすごく複雑なんです。 まあそういのを書けないのはきぃこの力不足ですが。 |