この小説には以下の表現が含まれています ・過激な暴力表現 ・性的描写 大丈夫な方はお読みください。 大丈夫だから読みます
MARIA
体が、ゴリゴリと、削られていく夢を見た。何の痛みもなく、ただ、単調に、ゴリゴリと。
いやな汗をかいてあたしは飛び起きた。パジャマが汗でびっしょりとぬれている。不快感はあるし夢の内容はいいものではなかったけど、悪い気はしない。
あたしはそっと鏡の前に立ち、パジャマのシャツの前ボタンをあけた。貧相な乳房の間にある、紫色の大きな痣。コレは一昨日、クラスでミナコにけられた時のもの。不意を突かれたあたしはけられてそのまま何メートルか吹っ飛んだ。
あたしは、いじめられている。理由はまちまち。
父親に性的虐待を受けていて不潔だ、とか先生たちにそういう下の世話をすることで点数を上げてもらっている、とか。事実はそうであって、少し違うのに。
性的虐待をするのは母親の方。先生たちには上げてもらっているんじゃない。上がるからしてあげているだけなのに。
あたしは思う。みんな本当はあたしが羨ましいんじゃないかって。
スズメが泣きだした。挟まってつぶれていくように泣きだした。鳴くんじゃない。泣くんだ。
ふと、あたしは見た。ベランダにたたずむ一人の天使、いや、悪魔を。きれいなブロンドの髪に、スカイブルーの瞳。それはどう見ても、天使を装った悪魔だというのに。
あたしはそっと、カッターナイフを制服のポケットに突っ込んだ。
「今日はどんなエロイことしてきたの?」
ミナコはその白くてすらりと伸びた足で、あたしを蹴倒し転がす。ケンタもサッカー部仕込の蹴りであたしを攻撃する。
「な、ヤリマンってどういうアソコしてんの?」
そう言ってスカートを足先でめくりあげる。器用なやつ。
あたしの下着があらわになると、あたしたち三人を囲んでいた野次馬から嬌声があがる。みんな、うれしそうに。
ミナコがつま先で、あたしのヴァギナをもてあそびそうしてそのまま鳩尾を思い切りけりこんできた。内臓がぐるぐるとかき混ぜられたような錯覚を覚えてあたしはその場に迷いなく嘔吐した。
「きっもぉ」
野次馬は一歩、二歩さがり、はき続けるあたしをながめる。これ以上の陵辱はこの世に存在するの?
そうしてあたしは見つけたのだ。教室の後ろの棚の上に、彼が座っているのを。あの美しいブロンドの髪をなびかせて、スカイブルーの瞳は優しく微笑みそうして麗しき両腕をあたしに差し伸べる。そして言うのだ。
「いいよ」と。
あたしはすばやくポケットに手をすべりこませ、カッターナイフを取り出した。刃をキチキチと絞りだして、そばにたって顔を歪めていたミナコのふくらはぎに突き立てた。
「―っきゃああああああああああああああ」
断末魔の叫びをあげて倒れこむミナコ。躊躇なく、あたしナイフをぬきとり今度はケンタに向かう。ひざ立ちのままケンタに向かい、そのままナイフをつきたてた。股間に刺さったナイフは勃起したペニスのようで、淫乱だ。
「うあああああああああああああああああああああああ」
悪魔が、あたしの天使が、指をならせばそこはもう乱交場に変わる。男はペニスを勃起させ、熟れた女のヴァギナに突き立てる。なんて人間の原理をあらわす光景なんだろう。あたしはひくひくと痙攣したままのケンタからナイフをぬきとり、ミナコとケンタの舌を切り取った。
そうして声を出せなくなったミナコのヴァギナを四方に切り裂き、血があふれてとまらぬケンタのペニスを押し込んだ。
エクスタシーを感じているのか、二人の口からも結合部からも、血と何とは知れぬ液体があふれでてくる。あたしは二人の舌を自分のヴァギナに押し込んだ。どろりとしたその感触は、あたしに最高の気分をもたらす。
天使が微笑んだ。
夢、だった。
いや、ちがう。この感触。ヴァギナに、感じる。熱く、ほとばしるもの。指でまさぐり、とりだすとそれはまさしく二つの舌だった。
「マリア」
ベッドに座ったまま振り向くと、そこには天使が微笑んでいた。なぜか裸の彼は、ペニスを最高に勃起させてこっちを見ている。
あたしは、受け入れる。
あたしは、神を生むために。
天使のペニスはあたしのヴァギナを押し広げ、二つの舌を砕き子宮を突き破って内臓を溶かす。ぐちゃぐちゃと入り組んではもとにもどるあたしの中身。これがまさしく万物の誕生。すべての源。ペニスはすべてを壊し、ヴァギナはすべてを包み込む。
そう、あたしはマリア。すべてを担うもの。
END
ああ、ごめんなさい。